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2008.3.29









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愛の旅人
〈ぶらり〉福島・会津若松

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飯盛山の白虎隊士の墓=福島県会津若松市で

 140年前に勃発(ぼっぱつ)した戊辰戦争の悲劇のモニュメントともいえる福島県会津若松市の鶴ケ城公園は日本さくら名所100選に選ばれている。

 約1000本の桜の平均開花日は4月16日、満開日は21日。見ごろになると毎夜、公園全体がライトアップされるので、アルコール抜きでも夜桜のイリュージョンに酔えるだろう。

 1384年創建の東黒川館が起源の鶴ケ城は戊辰戦争で荒廃、1874(明治7)年に取り壊された。1965年に復元され、天守閣は博物館になった。

 飯盛山(314メートル)は、山中から燃えさかる城下を目の当たりにして鶴ケ城落城と誤解し、自刃した白虎隊士19人の墓所がある。中腹の「会津さざえ堂」は1796(寛政8)年に建立された仏堂。内部に2重らせん構造のスロープがあり、上りと下りはまったく交差しない。ハイテンションの修学旅行生がつい買ってしまう土産物の木刀は、ここの「白虎刀」が発祥といわれる。

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サザエの形をした会津さざえ堂=福島県会津若松市で

■読む

 「七十を越した老人にとって愛人に先立たれるくらいはかなく惨めなものはない」と書き出される小説「瘋癲(ふうてん)の果て さくら昇天」は、団鬼六さんが愛人さくらとの追憶を吐露したノンフィクションの短編だ。この1編に「さくらの墓」「花は葬らしめよ」を加えた小説集『最後の愛人』(新潮社)が編まれている(品切れ中)。07年に出版された小説『枯木(かれき)に花が』(バジリコ)は、謹厳実直に生きてきた73歳の老人が女子大生を愛人にして老年の享楽を探求する。愛人の人物像に生前のさくらの残像が重ねられている。



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